ロンドン五輪団体出場権獲得をめざす女子フルーレ代表チームのエース池端花奈恵(京都クラブ)が、3月9日~11日にイタリアのトリノで開催されたワールドカップA大会において、個人戦で自己ベストの3位に入りました。団体戦も6位入賞でした。
4年前の同時期も、五輪団体出場をめざす女子フルーレ代表チームの一員として闘っていました。2度目の五輪挑戦となる今年こそは、日本のエースとして活躍してくれることでしょう。
本人コメント
(個人戦銅メダル、団体戦6位、というトリノの大会を終えて)
結果が出てきたことは、素直にうれしいです。世界大会でのメダルは久々でしたから。でも、一番うれしかったのは、世界トップレベルの選手たちと対等に戦えたことですね。試合をしていて楽しかったです。
3月10日 個人戦の準決勝。
- ◆予選プール 6戦全勝で決勝トーナメント進出
- ◆1回戦 シャッヘ(ドイツ)棄権により不戦勝
- ◆2回戦 池端 13-11 シャナエワ(ロシア)
- ◆3回戦 池端 13-10 キーファー(米国)
- ◆準々決勝 池端 10-9 ガフジアノワ(ロシア)
- ◆準決勝 池端 10-11 サルヴァトーリ(イタリア)
一問一答
- Q.4年前の北京五輪をめざしていたときと今とで何が一番変わりましたか?
- A.あの頃は「勝ちたい」「勝たなきゃ」という思いが強かったですが、今は「もっと上手になりたい」という気持ちが一番強いです。
- Q.今までで最も印象に残っている試合、大会は?
- A.北京五輪出場のかかった試合で足がすくんで何もできずに負けたこと、昨年の世界選手権(カタニア)で過度の緊張からプレーに集中できずに負けたこと。そのときは苦しくて辛いけど、挫折から多くのことを学びました。
- Q.フェンシングをやめようと思ったことはありますか?
- A.世界でコテンパンに負けたり、コーチに叱られるたびに「もういやだ!」と思いますが、フェンシングが好きなので、本気でやめたいと思ったことはありません。
- Q.フェンシングを始めたばかりの子供たちに伝えたいことは?
- A.「好きこそものの上手なれ」、共にフェンシングを楽しみましょう。
プロフィール
- 池端花奈恵(いけはた かなえ)
- 1982年12月10日生まれ。長野県出身。梅花高校、同志社大学卒業。京都府立乙訓高校教諭。
2005年ユニバーシアード(イズミル)女子フルーレ個人3位。
2007年世界選手権(サンクトペテルブルク)女子フルーレ団体3位。