公益社団法人 日本フェンシング協会

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[内定者追記] 2021年ジュニア・カデ世界選手権(カイロ、エジプト)団派遣中止の決定について

 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

 

 平素より当協会の活動に格別のご理解とご協力を賜り、深く感謝を申し上げます。

 

 この度、2021年ジュニア・カデ世界選手権(カイロ、エジプト)について、苦渋の決断となりましたが、団派遣を見送る決定を致しましたので謹んでご報告を申し上げます。

 

 昨年、年初頃より新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、フェンシングについても春以降の国際競技大会は全て中止あるいは延期となりました。国際フェンシング連盟は、今夏に延期となった東京オリンピック大会開催を睨み、本年3月よりオリンピックの出場権をかけた国際競技大会を再開することを予定しており、ジュニア・カデ世界選手権についても開催する予定としています。

 

 当協会におきましては、ジュニア・カデ世界選手権について参加の可否を検討して参りましたが、以下の状況を背景に団派遣の中止を決定致しました。

 

 新型コロナウイルスの感染状況は日々変化をしておりますが、より感染力が強いとされる変異株があらわれたことも背景に、引き続き予断を許さない状況にあります。ジュニア・カデ世界選手権出場者につきましては、本人のみならず保護者、学校等所属先を含め各地域の多くの関係者の同意が前提となります。一方、海外渡航者には、日本帰国時に2週間の隔離義務が課せられ、選手および同行するスタッフ全員がその対象となります。特に、対応が難しいのは、現地において陽性の確認がされた場合です。現地のコロナ対応の基準に従い、陽性が確認された選手等は、現地において、チームから離れホテルや病院に隔離され、最低でも2週間程度の治療・観察が求められます。重症化した場合には、現地での投薬や治療が長期化する可能性もあります。

 

 当協会におきましても、参加を予定する選手たちの気持ちを考え、コロナの感染状況を見極めるとともになんとか派遣できる目処は立たないものかと、ぎりぎりまで情報収集と協議を続けて参りました。ご案内の通り、日本においては、ワクチン接種は端緒についたばかりであり、首都圏1都3県の緊急事態宣言が改めて延長されるなど、新型コロナウイルス感染の懸念は和らぐ気配を見せておりません。現地からは精いっぱいのコロナ対策を実施する旨説明をうけておりますが、通常、選手だけで1000名を超えるジュニア・カデ年齢の参加者が世界から集結する本大会は、フェンシングにおいて最も大きな大会のひとつでもあり、事前に十分な確信が得られない結果となりました。

 

 このご報告に先立ち、参加予定者およびその関係者を対象として、説明会をオンラインで開催致しました。参加を予定していたジュニア・カデの代表選手には、大変申し訳ない残念な気持ちでいっぱいであるとお詫びを申し上げ、ジュニア・カデの選手の安全確保を優先し本決定にいたった経緯をご説明させていただきました。

 

 冒頭にお話し致しました様に、当協会にとりましても極めて苦渋の決定では御座いますが、ご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願いを申し上げます。

 

公益社団法人 日本フェンシング協会

会長 太田雄貴

尚、本大会の出場内定者については下記のリストをご参照ください。

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